2024年7月9日 / 最終更新日時 : 2024年7月14日 MunakataHiroshi 手品 キャメラが手品を捉え損ねるとき またバスター・キートンはいかにして手品的か 手品を扱った映画を見るたび、映画が手品を扱うことの不可能性に思い至る。手品をモチーフにしたり、手品師を登場させた映画は数多く作られてきた。しかしそのどれを見ても、ちらほらと限定的な例外はあるものの、私が優れた手品を見ると […]
2023年2月17日 / 最終更新日時 : 2023年2月17日 MunakataHiroshi MENTAL NOTE ヒッチコック的サスペンスと『’TEMAKI’ Mind Reading』の関係 批評からちょっとしたエッセイまで、世の中に映画にまつわる題材を取り扱った本は山のようにある。その中で最も有名と言って差し支えなさそうな本が、トリュフォー/ヒッチコックの『映画術』である。 これはフランスの映画批評家であり […]
2022年2月5日 / 最終更新日時 : 2022年2月5日 MunakataHiroshi 映画 映画日記 2022/02/05 しかしこれは、なんという……。 ウェス・アンダーソンの最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は、ある意味で“完全な”映画である。自閉しているともいえる。「これは何の話?」とダイレク […]
2022年1月16日 / 最終更新日時 : 2022年1月16日 MunakataHiroshi 映画 映画日記 2022/01/16 これぐらいは見ておかねばと思ってジェーン・カンピオンの『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を見た。力強いショットと胴の据わった演出に確かにこれは並大抵のものではないなと思ったのだけど、特に前半はどちらかというとテーマに映画が従属 […]
2021年8月29日 / 最終更新日時 : 2021年8月29日 MunakataHiroshi 映画 「演技の演技」もしくは「演技に見えない演技」──『ドライブ・マイ・カー』 179分という触れ込みに最初はやや尻込みしつつも、ファーストカットの美しい不透明さとそこで霧島れいかによって語られている「お話」の奇妙さとその声の生々しい魅力に目と耳を奪われ、それから淡々としていながらも無情に突き進ん […]
2020年10月1日 / 最終更新日時 : 2020年10月1日 MunakataHiroshi 映画 ノーラン、TENET、そしてシャマラン ダンケルクを経て今度のノーランはスパイアクションものだというので、ジャンル映画に接近しているのは良い傾向だなと思いつつそれなりに期待もしてTENETを見てきたが結論から言うと非常にくだらないと思った。退屈な理屈をこねまわ […]
2020年6月14日 / 最終更新日時 : 2020年6月14日 MunakataHiroshi 映画 三池崇史『初恋』のどこに感動したか あなたは三池崇史『初恋』のどこに感動しただろうか。まず役者に感動した観客がいただろうと思う。この役者はこんな顔をするのかとか、この人がこういう役をやっているところを見たかったのだ、と膝を打って感動した観客がいるはずだ。ま […]
2020年4月11日 / 最終更新日時 : 2020年4月11日 MunakataHiroshi 映画 大林宣彦の逝去 大林宣彦が亡くなった。感染症の影響がなければ最新作が公開されるはずだった日に。いつ亡くなってもおかしくないコンディションではあったろうと思う。それはあらかじめ分かっていたはずだったが、でもやはりニュース速報を見てしばらく […]
2020年4月4日 / 最終更新日時 : 2020年4月6日 MunakataHiroshi 映画 2018 & 2019年映画ベスト Twitterで過去のツイートを一斉削除したら、うっかり過去の年ごとの映画マイベスト10(毎年投稿している)も完全に消してしまってちょっと後悔した。2018年、19年の映画ベストはもしものことがないように備忘録として書き […]